今日は、月に1度のメンテナンスとして、鍼治療とコンディショニング(アライメント調整など)の日でした。
まだ開業間もない場所ですが、痛みの解釈に偏りがなく、しっかりと原因を探って対処してくれる、とても良い治療院です。
そこでの会話で出た、こんな話。
スピード強化をするのに、トラック練習は有効か。
実は私、これまで何度もこの壁に跳ね返されてきました。
私は陸上部上がりということもあり、「スピード強化=トラック練習」という考え方が一般的でしたし、当たり前のように、シーズン中はインターバル練習などを連発していたのですが、一向にスピードが上がらないばかりか、インターバルをやるごとに、故障気味になる日々。
中学から中長距離の世界に身をおき早17年、未だに1km3分が切れません。
・・・と、そんな話をしていたら、先生が一言。
スピード練習前に、スピードの土台を作っているか?
僕は答えました。『はい、ちゃんと走り込みで脚を作ってから、スピードに移行してます。』
いやいや、その手前だ。スピードを上げるには、筋力強化は必須。筋力トレーニングはやっているか?
先生いわく、どんなスポーツでも、まずは筋力を強く、大きくする。そこからシーズンに向かって、特定のスポーツの技術練習をすることで、不要な筋肉がそぎ落とされ、必要なものだけが残っていく。
ランナーはよく「走る筋肉は走って付ける」と言うけど、生理学的にそれは非常に効率が悪い。人は、筋力バランスに応じて使える筋肉を使って走る。だから、筋力不足の場所を使わないように走る。どんどん偏る。だから、レベルの高いスピードで走ると、故障する。
最後に、先生が一言。『まぁ、ランナーじゃない僕の意見だけどね』
いやいや、充分ですよ。
充分すぎるヒントを戴いた。
現に、活躍している市民ランナーの皆様で、「昔太っていました」という人が速かったりするのは、おそらくその筋力強化の賜物(太った身体を運ぶだけで、良いトレーニングになる→痩せるごとに不要なものを削っていく)でしょう。
もう少し、筋力トレーニングに力を入れてみようと、決意した30の春でした。笑