長らく故障で暇を持て余していましたので、最近は二つのクラブのスタッフとして、ペースメーカー役を務めさせていただいています。
日頃から、友人ランナーの先導を務めることは多々ありますが、こうしてオフィシャルな場でペースメーカーをすることは、多くのランナーにとって役に立つ要素があることを学びました。
今日は、その効果を3つ、まとめたいと思います。
1.ペース感覚のギアをたくさん持てるようになる
例えばマラソンを目指すランナーであれば、多くの人は「ジョギング」「レースペース」という二つのギアを持っていると思います。
練習内容によって、レースペースを超えるギアであったり、少し余裕のあるペースのギアを持っている人も、多い事でしょう。
他者のペースメーカーをすることは、それ以上に「今までの自分に馴染のないペース」を求められることも多々あります。しかし、それをこなすことにより、新しいペース感覚が身に付き、ギアとして体に取り込まれる感覚がありました。
いつか、ウルトラマラソンなどで役に立つ日が来ると思います。
2.周囲に気を配り、冷静に走れるようになる
ペースメーカーをすると、とにかく周囲に気を遣います。
駒沢公園などの混雑した場所では、メンバー全員の安全確保も求められていますので、混雑時には声をかける、メンバーが走りやすいよう緩やかに進路変更をする、急な上げ下げをしない、息遣いや足音で余裕度を把握する・・等々、ものすごく忙しい時間を過ごします。
しかし、そのような走り方に慣れておくことで、実際のレースでも、周りの息遣いで誰が余裕をもっているだろうか?この集団がこの後どのようにバラけていくか?などが、少し分かるようになってきました。
そして何よりも、自分が速いペースで走っていても、危険を察知する能力が間違いなく上がっていると思います。
今まで見過ごしがちであったヒヤリハットな事象を、参加者の安全を守るために、必死で取り込んでいるようです。笑
3.自分が学んできたことを生かし、アウトプットすることで自らの学びにもなる
このあたりは、ペースメーカーに限った話ではなく、仕事などでも同じことですね。
自分では理解できていると思っていても、他人に説明をすると
「自分、意外と理解できてないな」
と気が付くことがあります。
理論的にしっかりと理解できていないと、説明の中で派生する相手の疑問に応えられません。
そういう意味で、一度説明に困った内容などは、もう一度しっかりと学習しなおすようにしています。
まとめ
自分のレースペースに合わせたトレーニングが大切なのは言うまでもありませんが、時にはこのように、一味違った形で、ランニングに関わってみるのも、良いかもしれません。