日本大の失速シード落ちにより、箱根駅伝で山が強いだけじゃ勝てないことがやっと証明されたと思う。

昨年までは、こんなことを言っている無知な方々がいらっしゃいましたね。

『箱根駅伝の威勢は山で決まってしまう。』

私は、そんなことは無いぞと言い続けてきたのですが、ようやく今年の箱根駅伝で、それが証明されましたね。

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5区が強ければ、チームが勝てるのか?

今年は、日大の失速により、このセオリーが当てはまらなかったわけですが、昨年までの大会では、ほとんどの場合、5区で区間上位順位の選手がいるチームは、最終的にも上位でフィニッシュしています。

だからこそ、「箱根は山で決まってしまう」とか言うんですよね。

5区の比重は重くない

5区23.2kmは最長区間とはいえ、距離でいうと全体の10.7%程度です。

優勝タイム

10時間53分25秒

を基準に、神野大地選手の記録

1時間19分17秒

を算出しても

12%程度

残りの88%は、他の選手が走っているわけで、

そこで失速が無かったからだという大事な大事な事実を忘れてはいけない。

5区で快走した勢いそのままに優勝・・という事実の陰には、

『同じ練習をしてきたアイツが走れるなら、自分だって良い記録が出るはず!』

という強みの共有が背景にあることを、忘れてないだろうか?

日大が失速したのは何故?

日大は5区でキトニーが快走して往路6位フィニッシュをしたのに、最終的にはシード落ち11位という結果になってしまいました。

キトニーの勢いは他の選手に伝播しなかったのか?

という疑問を考えれば、おのずと答えは出てくるはずです。


やっぱり、他の選手にとって「ケニア人は別物」という意識があったかもしれません。

同じ練習をしていたかどうかは、知りませんが、少なくとも他のレースで、日大の選手がキトニーに果敢にチャレンジするような場面は無かったと思いますし、入学当初からある程度の特別扱いがあったことは間違いないと思います。

「あいつがあんなに走れたなら俺だって走れるはず!」

そんな意識が、日大の日本人選手達に生まれただろうか?

「(強い)キトニーが稼いでくれたタイムを、(彼ほど強くない)俺たちが頑張って繋ごう!」

そんな意識になってしまうのではないだろうか?

外国人留学生は劇薬でもある

外国人留学生は、日本人学生にとって大きな刺激であり、レースでの起爆剤となります。

しかし、一方でチームの一体感を生みづらくする劇薬にもなってしまいます。

かつて、一人目の留学生として期待されたディラング・サイモンを大失速(その後退学&帰国)させたり、

留学生に山を上らせてパッとしない走りをさせたり、

留学生の好調さと日本人の調子がかみ合っていなかったりと、

正直、日大は未だに、留学生の扱いが上手ではない印象です。

(ところでサイモンの消息は未だに分かっていないんだとか・・)

一人の失速が、チームの順位を大きく落としてしまう現代の駅伝において、

10人全員の高い意識を保つチーム運営は、とても難しいことなんだと感じた、2016年の箱根駅伝でした。

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