全日本大学駅伝の初優勝を逃した青学大。痛かった6区の「10秒」

2015年、箱根駅伝、出雲駅伝と、大学駅伝での連勝を続けてきた青山学院大学でしたが、本日開催された全日本大学駅伝は、惜しくも2位という結果になりました。

もちろん、過去最高順位の2位という結果は悪いわけではないものの、最近の「青学旋風」を考えると少々、さびしい結果となりました。

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5区までに積み重なった「小さな誤算」

1区から3区まで、東洋大に区間賞を続けられたことは、誤算だったでしょう。

1区の一色、2区小椋と、どちらも最強軍団青学大のエース級であり、必ず区間の上位でまとめてくる強さはあるものの、区間賞争いに勝てるか?と言われると、それほどの強さがあるわけでもないのが正直なところ。

そのわずかな争いに、よりによって同じ東洋大に負け続け(とはいえ区間上位なのですが)てしまったことは、精神的に焦りを生んだことは、否定できないでしょう。

そんな中で、青学大は4区の久保田選手が大きな仕事をしてくれましたが、東洋大の桜岡選手からすれば、3区までの選手が最後の勝負に勝ったという事実は、格上選手である久保田との争いをする上での、大きな自信になったことと思います。

  1~3区で東洋大に全敗し、4区でも勝ちきれず、混戦のまま5区を終えてしまったことは、青学大にとっては誤算だったかもしれません。    

6区終盤で痛すぎる「10秒のビハインド」

最も痛かったのは6区。終盤に青学大の渡辺選手が、東洋大を引き離して独走態勢に入りました。 最近の青学大の強さや、東洋大の野村選手の苦しい表情を見ていると、勝負あり。おそらく多くの青学ファンが、同じことを思ったでしょう。  


そんな中でラストの、東洋大野村は強かった。最後の1kmで10秒の差をつける殊勲の走り。

「その一秒を削りだせ!」

東洋大学の強さを見せつけられた10秒差でした。後を走る青学大の橋本も、かなり焦ったことでしょう。体を大きく揺らしながら序盤で前に追いつき、最後は余裕を残していた東洋大堀に27秒も引き離され、「デッドラインぎりぎり」でアンカーに勝負を託すことになってしまいます。

神野大地の走りから感じた「故障の影響」

昨年の全日本大学駅伝から、神野選手の走りを見てきましたが、今日の8区の走りの印象は「なんだか上半身の動きが小さくなったな」というものでした。  

故障期間中、かなり補強運動をやってきたという話を聞いていたので、上半身が安定してきたのかな・・と前向きにとらえていましたが、あまりペースが上がって来なかったので、以前ほどキレのある動きが出来ていないのかなぁ・・と思いながら見ていました。

結果、そのまま差を広げられながら、1分差で2位のフィニッシュとなりました。

ただ15kmからは少し、動きが復活してきましたね。

箱根駅伝に向けては、非常に明るい材料だったと思います。


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