いま、会社の研修会で「価値観」の勉強をしています。
価値観を勉強する・・と書くと少々違和感がありますが、要するに「自分が価値を感じることって何だろう?」というものを、建前でなく自分の深層心理に問いかけるトレーニングです。
僕はなぜ仕事をしているのだろうか?
なぜそんなに頑張るのだろうか?
感謝?でも感謝なんかしても意味なくない?
給料?お金なんて最低限あれば生きて行けるじゃん?
などという問答を繰り返すことで、自分の深層心理に迫ります。
僕はなぜ走っているのだろう?
僕の中で導き出した答えは「承認欲求」です。
僕も小学生の時は「走るの遅い」「足手まとい」などと酷いことを言われ続けてきました。それでも「絶対いつか役に立つから」と、ずっとスポーツをさせ続けてくれた両親には感謝しています。遅かったからこそ「速いですね」と言ってもらえることが快感なんですw
— zaki@citymarathon (@zaki84920) 2017年1月19日
小学2年生から、親のすすめで地域のサッカー少年団に入っていました。
運動神経はかなり悪かったので、当然補欠。
ウォーミングアップのジョギングを走りきるのも最後、シュートを打っても届かない。笑
(幸にも器用ではあったので、トラップだけは上手いと褒めてもらえていましたがw)
試合でボールなんか貰ったら、焦る焦る・・で、相手にボールを奪われる。
負けが確定した試合の後半とか、練習試合とか、予選通過が決まった後の試合とか、そういう「どうでもいい試合」しか出させてもらえませんでした。
けっこう厳しいチームでしたので、小学生なのにだいぶ走り込みをさせられました。そんなことを続けていることで少しずつ体力はついていき、小学校6年生の校内マラソン大会では、全体の真ん中ぐらいでゴールできるくらいには、成長していました(つまり、丸4年かけて、普通の子に追い付いたわけです…)。
もちろん、サッカーで同じ練習をするお友達はみんな、上位を独占しているわけですので、相変わらず「練習なんかしても速くなれない!」と思っていましたが・・。
世界が変わってきたのは、中学校で ”諸事情により” 陸上部に入ったことだと思います。
陸上の大会では相変わらず最下位争いばかりでしたが、そんな状態でもインターバルトレーニングなどを繰り返していると、校内では「そこそこ速いヤツ」と認識されるようになっていくわけです。
ハイライトは2年生の校内マラソン。中間点まで先頭を走った時(全学年一斉スタートなので、3年生を従えて走っている状態。。なぜかあの10分間だけ疲労を感じなかった。おそらく人生で唯一のランナーズハイだと思う。後半は沢山抜かれましたがw)、周りの驚く顔、あの石崎が先頭!?と、、走り終わると次々と、先輩が僕に声をかけに来る、、みんなに褒められ、驚かれ、話題の中心となったあの日。
3年生では、近隣地域の駅伝大会で、距離の短い区間(いわゆる「つなぎ区間」)を担当させてもらい、運よく区間賞。弱い学校だったので、それが3年ぶりの区間賞。クラス学活で紹介され、校内放送で紹介され、最後は卒業式前日練習の終わりがけに、全校生徒の前で表彰される大げさな扱い・・笑。
高校1年の冬に初めて、1500mで5分を切って、中学校の先生に喜びの報告をしたら「お前そんなに速くなったのか!」って言ってもらえた体験。
・・等々、ちょっと自慢話(?)が過ぎてしまいましたが、こんな感じで「褒められた体験」が僕の原体験でした。
「何のために走るのか?」って、やっぱり、褒められたいからなんですよね。
高2からは故障がちになり、マトモに走れない日が続きましたが、それでもまた速く走れる日を夢見て、昔お世話になった人とかに「速くなったね」って言われたくて、頑張っていたような気がします。
走ることそのものが楽しい!とか、あんまり思ったことありません(笑)
練習せず速くなれるなら、できればそうしたいです(笑)
練習を続けることでしか速くなれないですし、速く走れるようになって、スピードが出せるようになって、良い練習ができた後の爽快感というのは大きなものですが、僕はそんな時にでも「これだけ走れれば次のレースでは入賞が狙えるかな・・」とか考えているわけです。
そして「なぜ入賞したいか」というと、SNSとかでみんなに褒めてもらいたいからです。深層心理に問いかけると、それが正直な答えなのです。マジで。
まとめ:深層心理ってそんなもの
「人はなぜ走るのか?」
その答えは、本当に人それぞれだと思います。
僕の場合は、色々振り返った末に、先述の通り「承認欲求を満たすため」という結論に落ち着きました。
人間は、どんな場面でも、何かの欲求を満たすために行動を起こします。
そしてその欲求とは、根本の価値観に問いかければ、実はすごく小さなものであることが多いです。
「自分はこんなカッコ悪い欲求のために生きているのか」と、虚しくなることもありますが、深層心理ってそんなものです。
自分に正直になって「走ることのモチベーション」と向き合うことで、とても楽しいランニングライフを送ることができています。
だって、自分の欲求に真正面から向かっているわけですから。笑
私はなぜ走るのか?=どの欲求を満たすために走っているのか?
考えてみても、面白いかもしれません。