「○○不要論」不要論 その①筋力トレーニング

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ランニングのトレーニングに必要なことは何だろうか。

逆に、ランニングのトレーニングに不要なことって、何だろうか。

あくまで僕の意見ではあるけど

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「○○不要論」は、不要だと思う。

例えば筋力トレーニング。

「筋力トレーニングは不要だ!」という声は、たくさん聞く。

もちろん、そういうふうに言う人が居るということは、筋力トレーニング無しで成功したか、筋力トレーニングで失敗した等、その人にとって「筋力トレーニング不要論」は、正しかったのだろう。

しかし、それをあたかも万人に共通の理論のように「筋力トレーニング不要!」と叫ぶのは、果たして正しいのだろうか?

筋力トレーニング不要論の主旨は、ざっくりこんな感じだと思う。

  1. 筋トレで身に付けた筋肉は、重りとなるのでランニングに不向きである。
  2. マラソンでは体重が軽いほうが有利。走るための最低限の筋力は、走りながら付けるべき。
  3. 筋トレをすることよりも、力みのないフォームでンニングエコノミーを向上させることのほうが重要。

まぁ、色々あるとは思いますが。

個人的にはこれらの理由は、そもそも論理破綻しているような気がするのですが、それは置いておいて!

筋トレが必要だった筆者が考える「筋トレ不要論」の落とし穴

筋トレ不要論によくある論法の一つ

「走るための筋力は、走ることで鍛えられる」

はい、残念ながらこれが落とし穴です。

ハッキリ言いますね。

走るための筋力は、走るだけでは身に付きません。

もう少し突っ込んだことを言うと、
走るだけで身に付く人はいますが、
走るだけで身に付かない人が、
走るだけで身に付く人のマネをしても、何の意味もないのです。

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何が落とし穴なのか?

ちょっと表現が難しいのですが、人間が走るうえで最も重要な筋肉の一つに、腸腰筋があります。体幹のインナーマッスルですね。

頑張って練習しているのにスピードが出せない人は、この「腸腰筋」の筋力が弱いか、上手く使えていない人が多いと思います(少なくとも筆者はそうでした)。

具体的な理論は他書に譲りますが、

往々にして、うまくスピードが出せない人は、そもそも致命的に弱い筋肉(特にインナーマッスルのような、幼少期の生活で使う機会に恵まれないと鍛えられない筋肉)の使い方を知りません。

そんな人に「必要な筋力は走れば鍛えられる」というのは何とも可哀想なアドバイスです。

走れば走るほど、ロスの多い動きが拡大していくだけです。

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もちろん、筋トレをせずに速くなる方法はあるかもしれません。

筋トレの代わりに、入念にドリル等の動きづくりをする手段もあるでしょう。

しかし、そもそも筋力の使い方を身に付けずに大人になった人間は、基本的な筋力トレーニングをして、”普通の状態”を作り上げてから、トレーニングに取り組むのが圧倒的に近道です。

(そして、筋トレ不要論を叫ぶ人のほとんどは、そういった基礎のトレーニングをせずとも、物心ついた頃から速く走れていた人が多いように感じるのは、筆者だけではないはず。意外にも多くの人が『致命的に使えていない筋肉』を抱えていることを、理解していないように思う。)

筋力は重りなのか?

そんなことないです(アッサリ)

加圧トレーニング(筋トレ)をして筋肉量と筋力を増やし
適切な食事と練習、休養をして減量できればパフォーマンスアップは絶対できる!
と、これで断言できるようになりました。

「筋トレをすると筋力の重りが付く」とか言っている人は、そもそも筋力トレーニングの大原則を分かっていません。

ボディービルダーが短距離走で勝てないように、どんなスポーツでも、筋力をつけた後には「競技の動作への適用」というステップが必要です。

つまり、全体的な筋力を強化したあとに、競技に特化した筋力だけを残し、洗練していく作業と言い換えることもできます(もちろん、動作適用という意味で神経的な強化も含まれますが)。

この考え方を理解できている人なら、筋肉は重りだ!なんて言わないはず。

付け過ぎた「余計な」筋肉は、競技動作に特化していく段階で落ちていくはずですから。

(「余計な」筋肉がそんなに簡単に付くのか?という話はここでは置いておきます・・筋トレってそんなに簡単じゃないし)

そもそも

世の中には、マラソンに取り組むにあたって、筋トレが不要だった人(≒筋トレが害だった人)と、筋トレが必要だった人の、二種類がいます。

現実に、そういった二つの人種が存在しているんですから、「マラソンに筋トレは(万人に)必要ない!」という議論そのものが的外れなわけです。

「○○不要論」という言葉に惑わされることなく、

自分に合ったトレーニングを考えて、実践したいものです。

おしまい。

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