ずいぶん前の話になりますが、松岡修造さんが、ウィンブルドンでベスト4進出を果たした錦織圭選手のことを、こんなふうに表現していたことが、記憶に残っています。
彼はすごく大きな才能を持っている。自分(松岡)とは全く違う。だから、彼はもっと上に行けるはず。
文体はうろ覚えですが、大体こんな意味だったと思います。
ところで皆さん、
「君には才能がある!」って言われて、嬉しいですか?
私は、全く嬉しくないです。
まぁ、「何の才能」を指摘されるのかによりますが。
私はランナーですので、褒められて一番嬉しいのは、ランニングのことです。
「速いですねー!」「かっこいいですね!」
そりゃぁ、嬉しいもんです。
でもね、でもね・・
「速いですねー!才能ありますねー!」
って言われると・・・なんだか微妙な気持ちになるんです。
まぁ、褒めていただけることはありがたいのですが
お前は俺が今まで、どれだけ努力を重ねてきたのか、知っているのか!?!?
なーんて、思ってしまうわけです。
せっかく褒めてくれたのに、申し訳ないですね。笑
でも、そういう褒め方って、決まって「あんまり速くない人」が言うんです。
自分より速い人とか、同じように国際ランナーを目指している人から、言われたことはほとんどありません(多少はあるけど)。
努力を重ねた人ほど「誰もが努力している」ことを知っている
成功するためには苦労をするべきだ!とか言うつもりはないのですが、
今現在、あんまり成功できていないわけなんだから、
苦労を厭わず、努力を重ねられる自分になりたいものです。
そして、成功した人に出会ったとき
「これだけの成功を収めるのだから、きっと影で大きな努力をしていたんだろう」
と思える人間になりたいものです。
おしまい。