最近いたるところで、毎週のようにランニングイベントが開催されていますね。
マラソン大会や駅伝でもないのに「みんなで走ろうぜ!」みたいなイベントって、ほんの10年前では、どちらかというと珍しい部類のイベントだったと思うのですが、最近ではけっこう、当たり前のことになってきています。
それでも、多くの人が集まっているわけですから、お金を戴いてランニングを教えたり、楽しい時間を提供することが、他のスポーツと同様に、メジャーになってきているとも言えます。
特に首都圏での小さなマラソン大会の乱立ぶりと言ったらもう・・
そんなに簡単に人が集まるの?
これだけ多くのイベントが盛況になっていると、ついつい思ってしまうことがあります。
「今の時代なら、ランニングイベントさえ開催すれば人が沢山来てくれるのでは??」
しかし、こういった考えは幻想です。
それだけ沢山の人が「時間とお金をかけて参加しようと思う」には必ず理由がありますし、その理由に焦点を当てずして、人は集まりません。
今日はそんな「人がなぜ、お金と時間をかけてイベントに参加しようと思うのか?」という視点で、イベントへの人の集め方を考えてみたいと思います。
1.主催者に対する安心感
以前、荒川マラソン中止という衝撃的なニュースがありました。
このイベントを主催していたのは「黎明」という任意団体(上記事ではNPO法人と書いていましたが、法人格は取得していないようです)。
開催実績が少なく、ちょっと調べれば「住所がバーチャルオフィスだ」などの穴も多数出てくるような、安心できない主催者でした。
いちイベントの主催者ですから、いきなり常連団体のような安心感を与えることは不可能ですが、「多くの人に信頼されていない」ことを前提に、過去開催分の雰囲気を写真で見せたり、参加者の声を掲載したり・・・という努力が、信頼を積み上げることにつながるでしょう。
2.主催者そのものの魅力
先述の話と少し似ていますが、二つ目は「魅力」について。
簡単に言うと「金哲彦さんが主催なら行ってみたい!」みたいなやつですね。
あの人に会える!
この人ならではのイベント特典がある!
そんな魅力があると、参加者のハードルはグッと下がります。
3.目的は何か?その目的はしっかり伝わっているか?
参加者が、イベントに参加するということは、言い換えれば
主催者の提示する開催目的に賛同している
ということです。
目的もなしに「ただ走ろうぜ!」ではなく、せめて「同じ世代の仲間と親睦を深めよう」ぐらいのことが言えないと、人を集めるのは厳しいでしょう。
4.リスク意識と回避策
人は、知らないものに遭遇するときには無意識に、そのリスクが目につきます。
しかし、目についたリスクを「回避する策」がしっかりと示されていれば、参加を決めやすくなります。
リスク:イベントの参加費が高い(その後の生活に支障が出るかも・・)
回避策:分割払い可能!
リスク:走る距離が長いから、付いていけないかも・・
回避策:万が一遅れてもスタッフが責任を持ってサポートします!
などなど、想定されるリスクにちゃんと対応しますよ!という姿勢が示されていると、参加のハードルはグッと下がります。
そして・・・一番大事なこと。
5.自分が参加者だったら「このイベントに参加したい」と思うだろうか?
結局はコレに尽きると思います。
情報はじゅうぶんに行き渡っているか?イベントの魅力は伝わっているか?準備不足が露呈していないか?他のイベントと何が違うのか?
参加者の目線に立って、魅力的なイベントを作りましょう!