先日、この本を読みましたのでレビュー。
著者の櫛部静二(くしべ・せいじ)さんは、
城西大学男子駅伝部の監督
を努められている方で、
最近で言うと中長距離で
村山紘太選手(現:旭化成)→10,000m日本記録保持者
を育てたことでも有名なお方。
村山兄弟は、もちろん高校時代から強い選手でしたが、城西大に進んだ紘太選手を、中距離でも長距離でも戦える選手に育てた手腕は本物だと思っています。
(大学生で1500m3分39秒台を出しながら、箱根駅伝予選会でも個人1位となるのは、マルチランナーに他ならない。)
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この本の良いところ
人間がエネルギーを生み出す3つの段階と、それぞれに対する強化方法(それも、基礎となる考え方から、具体的なメニュー事例に至るまで)など、かなり詳細な解説が施されています。
少し抜粋すると、LT値(乳酸の生成と処理が均衡する運動強度)を高めるには、ペースランニングが一番良い!等、何を高めるのにどんなトレーニングが向いているのか?という、一般の書籍より少し踏み込んだ(=経験則ではなく根拠をしっかり分かっている)内容になっています。
詳細である分、ちょっと眠くなってしまうこともありますが(笑)根気良く読み進めていけば、中長距離走のトレーニングとはどのように考え、組み立てるべきか?の基本が理解できることと思います。
マラソン・中長距離ランナーの教科書的なこの本、おススメです。