最近、東日本大震災当日の、津波やら自信やらの映像を、よく見ています。
あの当時、ニュースなどで頻繁に出てきた津波映像・・中には、明らかに助からなかったであろう方々の最期の様子などが映されているものも・・ありました。
当時、あまりにも、毎日毎日そういった映像が流れていて、麻痺しているような感覚になっていたことを、今でも思い出します。
今見る方が恐ろしい
あの震災から4年少々経った今、改めて色々な映像を見てみると、やっぱりその恐ろしさを感じます。
当時は麻痺していて分からなかった、津波や地震への恐怖は、改めて今、見るほうが強く感じるような気がします。
※以下、2011年3月11日に撮影された映像です。衝撃的なシーンかもしれませんので、再生にはご注意ください。ただ、個人的には目を背けたくない事実として、しっかり目に焼き付けておきたいと思います。
最後・・この方々は助かったようですが、こうした災害のパニック時に訪れる、人間の「葛藤」のようなものが垣間見える映像です。
大地は呼吸している。
社会科や地学で習ったことを、覚えている方も多いと思いますが、地球上の大陸は、ゆっくりと移動しています。
大陸が移動するから、地震も起きます。津波も起きます。
土砂崩れも起きます。
災害は、起きるんです。逆の言い方をすると、自分たちが生きている陸地、地形が「この先も動かない」ことを前提に、私たちは色々な物(道路、建物、擁壁etc)を作り続けているんです。
でも、地球の陸地は、少しずつその形を変えていくものなのです。
山に大量の雨が降れば、いつかは土が剥がれ、山は崩れます。
海岸は潮の流れや波の力で、いつかは形を変え、浸食をします。
そういうものなのです。
地球は、地球全体の規模で、日々形を変え、呼吸をしているのです。私たちが、気が付かないくらい、ゆっくりと。
この映像は、そんな「大地の呼吸」を、少し感じさせてくれるものです。
3.11の津波で一気に水が押し寄せ、その後「引き波」として一気に水が無くなります。
原理的には、お風呂で波が立つときに、一旦波が上がると、すぐに下がる現象と同じ。ただ、地球の規模でそれが起きると、そのスピードは非常にゆっくり訪れます。
その地球規模のスピード感に慣れていないと、波に襲われる実感のないまま、海に飲み込まれてしまいます。
東京の郊外や、山間部、沿岸部でがけ地に建っている家を見ると、いつも思います。
地球の原理から考えれば、いつかは崩れ去る場所に家を建てて、大丈夫なのかな?と。
いくら頑丈な壁を作っても、自然の大きな力には、勝てないと思います。
いや、そもそも勝つことができたなら、それは自然の法則を変えることにもなってしまい、蓄積されたエネルギーがいつか、もっと大きな形で爆発するだけのことです。
具体策がなにも出せないのは大変申し訳ないのですが、私たちが自然のエネルギーに逆らわない生き方をするには、どうすれば良いのか??
そんなことを、考え始めたこの頃です。