本業がコールセンターなのですが、時々話題になる「バイト敬語」の可否について。
「よろしかったでしょうか」は間違いなのか?
結論。
条件によっては間違いではないが、顧客相手には使わない方が無難である。
そもそもなぜ「よろしかったでしょうか」がNGとなってしまったのかは分かりませんが、
「よろしいでしょうか」と言い直しましょう、というマナー講師様のコメントを見ていると、
『(客の注文を受ける時など)これから来る物品に対して過去形を使うのが間違い』
と解釈すれば良いのだと思います。
でもね、例えば居酒屋で注文を取る場合。
■この後にあなたが食べようとしているお品物は、枝豆でよろしかったでしょうか?→間違い。
■先ほどあなたが注文したお品物は、枝豆でよろしかったでしょうか?→正しい。
こんな関係が成立するので、決して「間違っている」というわけではないと、僕は考えます。
ただ、、
賛否両論ある日本語は使わないのが無難
僕が、いつも部下に話すことですが、文法的には間違っていないのになんだか違和感を覚えざるを得ない言葉というのは確実に存在していて、
顧客の中でも「よろしかったでしょうか」と言われるとつい「あれっ?合ってるかな?」と考え始めてしまう方がいることも、事実です。
特に若い店員さんなど。店員さんは「過去に注文したことについて聞いているんだから文法的に問題ない」と思って「よろしいでしょうか」を使っていても、お客様は「若いヤツがバイト使ってるケシカラン!」となってしまうことが、そこらじゅうで発生しているのです。
賛否両論ある日本語は、お客様の変なセンサーを発動させてしまいますから、そこは普通に「よろしいでしょうか」としておくのが無難です。
もしこの先、「過去のことを聞いているのに ”よろしいでしょうか” と聞くのは間違ってる!」なんていうマナー講師様が出てきたら、対応を考える必要もありますが。
(言葉って、そうやって変化していくんですね。)
おまけの結論。
(マナー講師ってめんどくさいよね。)